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新彊ウイグルの旅④ 旅の終わり飛行機が遅れること数時間。ウルムチに着いたのは明け方だった。
あまり眠る気にもならなかったけれど、少しは休まなければ。
ホテルにチェックインし、ふかふかのベッドで目を閉じると、いつの間にか眠っていた。
翌日。最終日のこの日は、午後からウルムチ郊外へ。
もともと観光資源が少ないウルムチだが、シルクロードツアーの拠点として、市としても
なんとか新名所を開発したいところらしい。そんな場所のひとつ、「盐湖」を訪れた。
“中国の死海”といわれる、塩の湖。リゾート施設としても開放されている。
敷地内には、遊泳場やスパ、宿泊施設もあり、塩を使った化粧品なども販売している。
私たちが行ったときは、オフシーズンということもあり閑散としていたが、ねっとりとした
灰色の湖と遠くの雪山とのコントラスト、塩で作った階段などは、一見の価値があった。
盐湖へ向かう途中には、風力発電所があった。巨大な風車が、強い風にあおられて
回っていた。真っ白い風車と、青い空が印象的だった。
夜。お世話になった現地旅行社の方や一緒に旅した人たちと、最後の夕食会。
初めはお互いよそよそしかったけれど、いつの間にか、冗談を言い合うほど打ち解けていた。
名残惜しい別れになった。
北京から遠く離れ、普段の生活とは全く違う体験をして、とても長く感じられた7日間だった。
中国の広さを改めて実感し、広すぎて見えてこないものが、見えた気がした。
この世界には、まだまだ私の知らないことがいっぱいある。
これからも、できるだけいろいろな場所を旅してみたいものだ
☆新彊の写真は、フォトアルバムでもどうぞ 新彊ウイグルの旅③ ヤルカンド~ホータン4日目。
この日は新彊南部の都市・ホータン(和田)へ。
ほぼ丸一日かけ、広大なタクラマカン砂漠を車で縦断するという行程だ。
早朝、カシュガルでお世話になったガイドさんたちと別れ、マイクロバスに乗り込んだ。
ひたすら砂漠の一本道を走り続けること数時間――。
途中、ヤルカンド(莎車)へ到着。まずは町の食堂で昼食をとることに。
その後、昔この場所が「莎車国」だった頃の王妃・アマニサハンの墓地を訪れた。
そこには、朽ち果てかけてはいるが美しい彫刻の残る棺が並び、ハッとするほどきれいな
色をした建物が静かに佇んでいた。雑然とした町の、どこか忘れ去られたような墓地を
歩いていると、何だか切ない気持ちになった。
ここに眠る悠久の歴史を、ほんの少し垣間見れた気がした。
まだ日が高い夜7時過ぎ。ついにホータン到着。
さっきまで走り抜けてきた広大な砂漠がうそに思えるような、近代的な都市だ。
でも、費やした時間の分だけ、どこか空気が違っているのを感じた。
5日目。
この日は、施工中の新しい砂漠公路を見学に行くことになった。
新彊というところは地図で見てもその大部分が砂漠。そして、所々にオアシスのように
都市が存在しているのだ。車が主要な交通手段である現代の中国では、砂漠であっても
どこであっても、とにかく道路が必要。急ピッチで工事が進められている。
真新しいアスファルトの道を、進んでいく。
道の両側の砂漠は、砂ぼこりが舞い上がらないようにある程度舗装され、ラクダが闊歩する
シルクロードのイメージとは少しかけ離れてしまっているようだった。
せっかくなので、足にまとわりつく砂をかき分けて、少し小高い丘の上まで登ってみた。
上からの眺めは、なかなか壮観だった。360度、どこまでも続く砂漠――。
その後、染物工場を見学し、昼食は、ガイドさんおすすめの町の食堂で。
羊の肉と野菜が入った麺料理を食べた。どこか日本のうどんにも似た食べやすい麺。
肉にも臭みがなく、とても美味しかった。
店を出たところで写真など撮っていると、地元の子供たちがいっせいに集まってきた。
ちょうど学校からの帰り道なのだろうか、すごい数の子供たち。そしてみんな人なつっこい。
カメラを見ると、我先に「撮って、撮ってーーー!!!」と寄ってくる。
実際カメラを向けると、ちょぴり恥ずかしそうな表情をしたりして可愛い。
いかにも民族の交差点という感じ、さまざまな顔つきをした子たちがいる。
アジア系の顔、中東系の顔、中には青い目をしたヨーロッパ系の顔も。
共通するのは、きれいな瞳と屈託のない笑顔。今でも楽しそうな笑い声が耳に残っている。
午後は、地元のバザールを訪れた。週末ということもあり、なかなかのにぎわい。
荷物には気をつけて・・・と
安くてきれいなシルクのスカーフを買った。カイコの匂いがかすかにしていた。
こちらの女性はイスラム教徒ということもあり、皆思い思いのスカーフで頭を覆っている。
ちょっとマネをしてみた。なるほど、強い日差しよけにもなって良い。
ホータンといえば、玉(ヒスイ)が有名らしい。中にはすごい高額の物もあってビックリ。
ガイドさんがお店に連れて行ってくれたけど、残念ながら私はあまり興味なし。
私の収穫は、イスラム文字が書かれたお菓子類
普通のクッキーやチョコレートなのだけど、トルコからの輸入品などもあって美味!
夜遅くのフライトにて、再び旅の始まりの地、ウルムチへ向かう。旅もそろそろ終盤だ。
新彊ウイグルの旅② カシュガル~マルキトウルムチからカシュガルまでは、飛行機で約2時間半。
飛行機が遅れたこともあり、到着したのは夜10時過ぎだった。
遅くにもかかわらず、カシュガル旅行社の人たちが歓迎の夕食会を開いてくれた。
初めて接するウイグル族の人も多かったけど、みんな温かくて親切な人たちばかりだった。
うちの会社で頼んだこともある、日本語ガイドさんもいた。
中国の最西端・カシュガルには、彼らの時間がある。北京時間より-2時間。
通常、ツアーなどでは北京時間を使用するが、現地の人はカシュガル時間で動くことも
多いらしい。夕食会は深夜まで続き、ホテルに着いたのは1時を回ってから。
さすがに疲れた~。
今夜のお宿は“色満賓館”。3ッ星。
ホテルの建物や部屋の装飾は民族色たっぷりで、なかなか可愛いホテルだ
3日目。この日は車でカシュガルの南の町・マルキト(麦蓋提)へ。
砂漠のガタガタ道を行くこと2~3時間、町が見えてきた。
昼食のあと、現地のガイドさんの案内で「農民画」の見学に行くことになった。
「農民画」とは、現地の農民の人たちが、日常の生活や心の中で思うことを描いた絵画。
ここを訪れる外国人たちが、高値で買うこともあるのだとか。
ウイグル族の人たちの日常を描いた、素朴でのどかな絵が多かった。
その後は、私たちのために地元の歌舞団の人たちが踊りを披露してくれるというので、
見に行くことに。初めて見たウイグル舞踊。ダンサーの美しさに魅了された。
背が高く、彫りの深い顔をした彼らの踊りを見ていると、自分が遠くに来たことを実感した。
言葉もよく通じなかったけれど、私たちのために一生懸命踊ってくれた彼らに、感謝。
彼らは皆プロのダンサーではあるけれど、他にも仕事を持っているという。
踊りを見せてくれたあと、別の仕事先へと向かっていった。
もしかしたらもう二度と会うこともないかもしれないけれど、彼らがこれから先もずっと
幸せでいてくれるといいな・・・なぜかそんなことを強く思った。
カシュガル市内への帰り道、この一帯に暮らすタジク族の民家におじゃました。
彼らはいつでも来客をあたたかくもてなす民族だそう。客間には、ウイグル地方の人が
よく食べる“ナン”が置かれていて、私たちにもそれをごちそうしてくれた。
手作りのナンはとても香ばしくて、美味しかった。
カシュガル市内に戻ってエイティガール寺院を見学し、本日のスケジュールは終了。
さぁ、明日はいよいよ、ホータンへ向かうタクラマカン砂漠縦断の旅だ!
2007.3.19~25 新彊ウイグルの旅① 序章春節を過ぎ、少し落ち着いた3月。
現地の旅行社からの招待で、新彊ウイグルへ視察旅行に行くことになった。
新彊ウイグル自治区は、少数民族ウイグル族が多数を占める、中国の中の“異国”。
見るもの全てが新鮮で、驚くことや考えさせられる場面にも多く接した。
月曜日の退勤後、夜遅くの飛行機で新彊第一の都市・ウルムチへ。
北京からウルムチまでは、空路で4時間ほど。東京に行くよりも遠いくらいだ。
気流が悪いフライトで少し疲れたけれど、深夜の到着にもかかわらず空港にはお迎えの方が。
車でホテルまで送ってくださった。
今夜の宿は、ウルムチでも最高レベルの海徳飯店。5つ星!やった☆
さぁ、明日からの旅に備えてゆっくり眠ろう―。
2日目。
午後は他の旅行社の人たちと合流してカシュガルに向かうのだが、それまで時間がある。
同僚と一緒にウルムチ市内観光をすることに。タクシーで、二道橋の「国際大バザール」へ。
いいお土産も手に入るとのことで、楽しみにしていたのだけど・・・。
ここで事件発生!!
なんと、私の大事なIXY800(デジカメ)が、盗まれてしまったのだ。大ショック
しょうがない。何もかも自分のせい。「あぶないよ」と再三再四注意する同僚の言葉も聞かず、
物珍しい風景にはしゃいでパチパチ写真を撮っていたのは私。
きっと、スリ集団に目をつけられていたに違いない。あっという間の出来事だった。
慌てて後を追ったけど、一体盗ったのは誰なのかもわからないし、逃げる人も見当たらない。
あきらめるしかなかった。彼らはプロなのだ。
「もう帰る!」と暴言を吐いてみたけど、そんなことできるはずもない。
必死で落ち着いて、そのあとはひたすら荷物を抱きかかえ、この場所から離れるしかなかった。
すごく怖くて、無性に腹が立った。
首都である北京に暮らしていて、すっかり忘れ去っていた安全対策。
少し前、中国生活の長いあるお客さんが、「こないだまさかのスリに遭った。油断ってこわいね」
と言っていたばかり。はぁ・・・情けない自分。
いつまでもクヨクヨしていちゃ、一緒の同僚にも悪い。
それに、写真を撮るのが大好きな私、カメラがなくちゃ始まらない。安くても何でもいいから、
新しいカメラを買いに行くことにした。
幸運にもここは大都市。北京にもある大型電器店があり、すぐに臨時のデジカメを手に入れる
ことができた。同じキャノンのPower Shot。赤くて可愛いやつ。
思いのほか安い、1280元(約20000円)。幸いボーナスが出たばかりで銀行にお金があった。
でも私って、ほんと貯金に縁がない。あるときは出て行く、私のお金。。。
さて、夕方。
西安の旅行社の方たちと合流し、一路カシュガルへ。
シルクロードの旅は、始まったばかり。これからどんな出来事が待ち受けているのか―。
↓写真は「国際大バザール」。ここは整備されていて比較的安全だが、私たちはなぜか
向かいの少し怪しい市場の通りへ入ってしまい、そこで例の事件に・・・。 |
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